獣害について考えてみました

元気な「滋賀の農業」広め隊

2013年07月09日 12:50

こんにちは、渡辺です
梅雨空けましたね。夏ですね~
日差しも強く、気温がどんどんあがりますので、
皆さん、どうか日焼けと熱中症に注意して下さいね!!


さて、今日は 獣害についてでしたが、いかがでしたか?
獣害とは、畑とか田んぼ等の作物を野生のシカ、さる、いのしし、
鳥などに食べられることです。
滋賀県内の獣害被害額は約4.2億円(平成23年度集計)です

正直、このテーマを担当することになり、
頭を抱えました。難しいな・・・と
農産物被害の一面ではとても深刻な話ですが、
昔は人と動物が山と里とをうまく住み分けていたのに
なぜ、バランスが崩れてしまったのだろう・・・原因は・・・?と
それでも、獣害という現状を多くの方に知っていただけたらなぁと思っています。

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今日お話を伺ったのは、

日野町奥之池獣害対策委員 小森 慶一さん

日野町奥之池集落でも、シカ、さる、いのししの被害に悩まれていて、
対策として

畑を四方柵囲い

集落周辺をぐるりフェンスを張り

箱穴の降りを設置  等をされていました。

更にさる対策のモデル地区として、平成10年からモンキードッグの導入を
スタートしました。

モンキードッグとは、さるの追い払いの特別な訓練を受けた
犬なんです


奥之池のモンキードッグは、 はなちゃん” 


りりしいけど、可愛い

さるが出没すると、はなちゃんが先頭になって住民の方がサルを
山に追い返します。
危害を加えたりしません。吠えて追うだけ。
「ここには来てはいけないんだよ」と言うのを教えます。

その他にも、食べ物を集落に置いておくと、動物が山から下りてくるのを
誘因してしまうので、庭先で実っている果樹を全て伐採したり、
畑に農産物を報知しない等のルールを決めて
集落で話合いながら対策を進めました。住民総意で
進めることには大変なご苦労があったようですね。

小森さんは、
「獣害対策をみんなでやろうという気持ちになるために
地域のコミュニケーションと住民の意識が重要」
と言われます。
そのために、こまめに飲み会やレクレーションを
行っています。
はなちゃんも村の住民として村の行事に参加するそうですよ

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そもそも、獣害って何で発生したのでしょうか?

・・・獣害が発生したのは、コレという断定できる原因
ないそうです。

地球温暖化が原因・・・と言われたり
人工造林の増加・・と言われたり
猟師の減少が原因・・・と言われたり
さるが里の美味しい味を覚えてしまった・・とも言われたり。
色んな要素が絡み合って動物が山から里に下りてくるようになりました。

そうは言っても、冒頭にお伝えしました、農産物被害は深刻訳で、
新たな獣害対策等も駆使され、動物が近づかないようにする
”見えない柵”
を作り人と動物が共生する本来の社会に戻す
取り組みも広がっているようです。

毎回取材の度に勉強になりますが、
今回特に、普段あまり意識をしないテーマだっただけに
勉強になりました

それではまた来週、お会いしましょう


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